耐震診断について

耐震診断とは、予想される大地震動に対して、建築物が耐え得るかどうか建築物の耐震性能を調査・検討することです。

我々は平成13年度から委託業務において、数々の京都市の建築物(鉄骨造・鉄筋コンクリート造)の耐震診断を実施しております。診断基準に基づき、実地調査、耐震性能判定を行い、補強の必要な建築物においては、補強設計を行っております。
ホームページ開設にあたり、病院、集合住宅、工場、学校、ご自宅などなど、耐震診断を実施していきたいと考えております。所有の建築物でご不安やご相談があれば、お気軽にご連絡下さい。

耐震診断の必要性

近年、日本では阪神・淡路大震災を筆頭に数多くの地震が発生しております。また、いくつかの地域では大地震発生の可能性が懸念されることから、既存建物の耐震性能を正しく判断し、適切な耐震補強を施すことは、地震から人々の生命・財産を守る重要な役割を担っております。

耐震診断をおすすめする建築物

日本で発生した地震の被害データからは、特に以下の4つの項目にあてはまる建築物については十分注意して下さい。

  • 平面的に壁の位置が偏っており、均等に壁が配置されていない建築物
  • 1981年5月31日以前(大きく規制が変更)に確認申請を受けた建築物
  • ピロティ(壁がなく、柱だけの空間)が多くある建築物
  • 二次壁(垂れ壁や腰壁)により柱が短柱となる建築物

耐震改修促進法について

阪神・淡路大震災の被害を契機に、1995年12月25日に「建築物の耐震改修の促進に関する法律(耐震改修促進法)」が施行されました。
この法律は、地震による建築物の倒壊等の被害から国民の生命、身体及び財産を保護するため建築物の耐震改修の促進のための処置を講ずることにより建築物の地震に対する安全性の向上を図り、公共の福祉の確保に資することを目的としています。
特定建築物の所有者は、建築物が現行の耐震基準と同等以上の耐震性能を確保するよう耐震診断や改修に努めることが求められています。 

阪神大震災

当社が昭和45年に設計、昭和46年3月に戸田建設が建設を担当した地上5階建て・鉄筋コンクリート造のハザマ耳鼻咽喉科病院が、ちょうど阪神高速道路が横倒しになった北500mの位置にあります。震災後一週間経ってから病院から、建物を見てほしいと電話をいただき、構造担当者同行の上、寄せて戴きました。病院周辺は目を疑うばかりの光景で、あちこちの建物は崩壊しており、平屋建ての住宅がわずかに残っているくらいでした。
病院の内部は上階ほど揺れが酷かったのか、棚の中の食器類が散乱し、足の踏み場もありませんでした。ただ内部のひび割れも仕上げ材に見られる程度で、構造本体に影響あるひび割れはありませんでした。又、外部の構造クラックもなく外装のモザイクタイルが2〜3枚落ちている程度でした。
同病院は震災直後、臨時の診療所として使用され、救助活動も行えたとのお話を病院の方達から伺いました。ただ設備は寸断され十分機能できなかったとのこと…。
この建物は、定期報告を当社が担当させて戴き、今も病院として使用されております。この結果を見ますと、旧耐震基準(昭和56年以前)の建物でもバランスよく平面計画され”きちん”と施工された建物は法で規制しなくても立派に建っているのです。